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良質で濃厚なエンターテインメント、「モダン・ラブ シーズン1」のすすめ&感想【PrimeVideo】

年末におすすめしたい、リッチなエンターテインメントとして、AmazonPrimeで觀ることのできるシリーズドラマ「モダン・ラブ」について書きたいと思います。

良質なエンターテインメント、「モダン・ラブ シーズン1」のすすめ&感想
PrimeVideoより画像引用

モダン・ラブは、ニューヨーク・タイムズ紙の人気コラム「Modern Love」に実際に投稿されたエッセーに基づく一話完結のドラマです。

「あるある」なコンテンツに飽きた私でも、みるたびに心が動かされ、「良質なエンタメを見たな〜」という気分になれる作品です。

良質なエンターテインメント、「モダン・ラブ」のすすめ&感想
画像はPrimeVideoより引用

モダン・ラブの名にふさわしく、いわゆる「若い男女2人の恋愛」ではなく、ヒューマンドラマとして、老いも若きも様々な複雑な背景を持った人々の交流が描かれます。

役者陣が売りのドラマではありませんが、実際は豪華です。第3話では、「マイ・インターン」「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイが、ある病を抱えた主人公を演じます。

どの作品も、脚本の素晴らしさに驚きました。

演技も一流、脚本も一流...私はよく「見終わったあとにただの時間の浪費だったと感じてしまったら、どうしよう?」と怖くなってしまうのですが、このシリーズは安心してじっくり鑑賞できる、リッチなコンテンツだと思います。

良質なエンターテインメントだと感じています。

以下はネタバレとなります。


第1話 私の特別なドアマン

文句なしに好きな作品です。

シルバーグレーのドアマンの演技が本当に素晴らしいです。

ドアマンが付き合う男性に口を出してくるという設定もユニークで面白い。

付き合った男性が、ドアマンに酷評されているのに、嬉しそうに主人公に「ドアマンと色々しゃべって、仲良くなったよ!」と言うところなど、コメディ要素もあって楽しかったです。

不用意なことをやたら口にしてしまう不器用な主人公もリアルで良かったですね。

最後にそれぞれの家庭に戻った時、男性は「やり直そう」と言い、女性は「別れましょう」というのも意外性があって良かったです。きっとこの2人は二度と会わなかったんでしょうね。

第2話 恋のキューポッドは世話好き記者

主人公は記者の女性でしょう。

ほんっとうにこの話のディテールは素晴らしいです。

何十年も前に約束をすっぽかしたと思っていた男性が、パリ行の昔の航空券を出すところもいいですね。

第3話 ありのままの私を受け入れて

最初は安直なタイトルだと思いました。 アン・ハサウェイ演じる主人公も安直。

「私って普通と違うの...」といった内容の長ったらしいナレーションも、自己陶酔的で最初は「このシリーズで初めてハマれないかも」と拒否感が漂いました。

そしてラ・ラ・ランドを丸パクリした最初のオープニングミュージカル(と思っていたら本当に「オーケー、ラ・ラ・ランドじゃない」と出てきた。笑)

しかし、どことなく、場違いなスパンコールの服に彼女の抱える闇とアンバランスさが漂っています。

そして暗転。

ここでようやく私は、彼女の言っていた真意に愕然とするのです。

本当に別人としか思えないほど、自らの輝きを消せるーーーあるいはそれがショーの裏側のリアルだと感じさせる演技力には驚嘆しました。

そして、やたら嘘くさいラ・ラ・ランドなど、ミュージカルで「私の明るいすべてが私のために上手くいく世界」との暗転を表現した脚本の妙を感じました。

第4話 夫婦という名のラリーゲーム

この話は、私が20代で人生経験が浅いからか、あまり理解しきれなかった話の一つです。

どうして夫が妻に距離を作っていたのか、どうしてそのわだかまりが解消されたのかがイマイチ納得できませんでした。

5話 デートの幕あいは病院で

君にとってつなぎの男でもいい、この時間を僕は忘れない...と男性がつぶやく最後の瞬間が美しかったです。

恋愛もののコンテンツにおいてはなにかと長期的な、永遠と錯覚させるような描写がフォーカスされますが、大都会の中でたまたま出会った2人が交わした本音の交流が刹那的ながらも心温まるもので印象的でした。

6話 パパみたいな人とデート?

欧米にも童顔な人っているんですね。 主人公の女優の無垢な演技が時に切なく愛らしかったです。

私も20代の女だからか、最初はどうしても主人公側で観て、「こんなに年離れてんのに、父親代わりの存在だと明らかに表現しているのに、いきなり迫るなんてちょっと気持ち悪いな...」と思ってしまったんですが、

主人公の猛烈な拒否感に、露骨に傷つく教授が、最後にその弱さを見せることで、「中身はきっとまだ若い男性のままであって、急にもう異性として見られない自身を発見して傷つく元少年」として、主人公と対等の立場にあるひとりの弱さを抱えた人間として表現され、可哀相に思えました。

それと同時に、傷つきながらも主人公が一番欲しかったであろう言葉を伝えてあげる優しさが、彼の魅力と誠実さを何よりも強烈に伝えています。

そして主人公が「”Dad"的存在の弱さ」を見て、そして「ずっと言われたかった言葉」を得たことで、大人になり、対等な立場から彼を愛せるようになった(ーーーと思ったのですが)のは、素晴らしい描き方だったと思います。

7話 僕らが見つけた家族のカタチ

これもよかったですね。 エド・シーランがホームレス役として登場していてビビりましたが。

確固たる心情を持ったホームレス女性の描き方がよかったです。

ただ、愛情深いゲイカップルの神経質な方の男性が、どうして激しい口論のあとホームレス女性に対しての見方を劇的に変えたのかが、イマイチ描ききれていないような気もしました。

まとめ

以上、今の所見たモダン・ラブのエピソードの感想を書いてみました。

特におすすめなのは第1話、第2話、第3話、第6話です。

ぜひ観てみてください✨

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