ダウンジャケットの生産の問題
暖かくて冬大活躍するダウンジャケット。
その一方で、生産の過程に問題があるダウンもあるのだとか。 例えば、ダウンは鳥の羽毛なので、「強制的に餌を与え、生きたまま羽をむしりとるという残酷な方法で行われている」ダウンがあるのだそうです。
ダウンの作られ方 - アニマルライツセンター (注:抜かれた鳥の画像はショッキングです)
実は知らない“ダウン”の世界。いま「リサイクル・ダウン」を選ぶべき5つの理由【ELLE ACTIVE! for SDGs】
今回は、それを知ってから自分が実践したダウンを着なくても暖かく関東の冬を過ごす方法と、エシカルなダウンの入手元について書いてみたいと思います。
ダウンがなくても暖かく過ごすための冬服の着方「3層のレイヤリング」
私は冬=ダウンを着る季節、という認識だったので、「ダウンがなかったら、冬を過ごせないのでは・・・」と思っていましたが、この方法で簡単にクリアできました。
それは「アウドドアファッションにおける服装の考え方を真似する」です。
簡単にいうと、アウトドアブランドの商品ラインナップは、
- ベースレイヤー(汗冷えを防ぐ)
- ミドルレイヤー(空気の層を保持して暖かくする)
- シェル、アウター(雨や風が入ってくるのを防ぐ)
という「3つのレイヤー」を持って服装を考えていて、これを真似して3層を揃えると、軽装でもめっちゃ暖かくなります。
入手方法ですが、パタゴニアやモンベルなどのアウトドアブランドで、「ベースレイヤーを探しています」といえば、店員さんが持ってきてくれます。
ベースレイヤーはユニクロのヒートテックでもいいのか問題
ベースレイヤーを選ぶとき、「ユニクロのヒートテックとかじゃだめなん?」って思ったりもしますが、私はたしか以下の記事から
ヒートテック捨ててモンベル製アンダーウェア「ジオラインL.W.、M.W.、EXP.」を試してみた | 「世界」旅と子育てを愛するアジャイルコーチのブログ
↓この記事を読んで
「よし、ヒートテックはやめて、マウンテンブランドのベースレイヤーを買ってみよう。」と思った記憶があります。
私はモンベルで買ったベースレイヤー(ジオラインという商品)に、ニットとウール100%のコートをミドルレイヤーとして重ねていますが、汗冷えもせずとても暖かく過ごせています。
結果的に、私は関東に住んでいますが、
- モンベルのベースレイヤー
- カシミヤニット
- ウール100%のコート
(雨の日以外、3レイヤー目のシェルは省略しています)
でとても暖かいので、「もはや関東の冬にダウンは大げさなのでは...?」とすら思うようになりました。
(関東以北がこれで行けるかは未体験のためわからないです。)
エシカルなダウンを買う方法
それでもダウンが必要な場合、どこでなら生体からの摂取を行わないダウンジャケットが手に入るのか調べてみました。
エシカルがテーマのアウトドアブランドのパタゴニアは現在、エシカルな方法で採取されたダウンのみを使っていると公表しています。
また、イタリアミラノで誕生したアウター専門ブランド「セイブ・ザ・ダック」では、ダウンフェザー(羽毛)ではなく、新開発素材の「PLUMTECHプラムテック(ハイテクポリエステル綿)」を使用しているそうです。
デパートなどでも売っているらしいです。
また、RDS(Responsible Down Standard、責任あるダウンの水準)という国際認証も作られたようです。この認証を受けるためには、「生きたままでの採取をしない」などの基準にクリアすることが必要になります。
国際認証講座・第二部 ~持続可能な社会とエシカル、認証のその先へ~ ③ 山口 真奈美 - エシカル日本
▼ ノースフェイスにRDS認証を受けていると明記されたダウンが見つかりました。
一度別の製品に使われた羽毛を集めて再利用する、リサイクルダウンという選択肢もあるようです。
使わなくなった羽毛布団などを自治体から回収して、羽毛を洗浄して再利用する取り組みで「アップサイクルダウン」と呼ばれているそうです。
SHIPS anyからアップサイクルダウンを使ったダウンジャケットが出ていました。
アーバンリサーチのF by Rossoからもリサイクルダウンのジャケットが出ていました。